満月の日、私はバスルームに半分横たわりながら、人知れず街の上空を飛んだ。時が止まり、11月の雪が少し降り積もった眠れる街は、間違いなくもうすぐ目覚めようとしていて、空は非常識な黒からくすんだ色合いの青へと煌めいた。私は限りなく小さく縮こまり、プレスされたジャケットと磨かれた靴で早朝にすでにオフィスへと歩いている人々の靴底の下に潜り込むことができた。公園では、池の水が凍るように冷たかった。にもかかわらず、私は静かに仰向けになって池につかり、眠っているユリと新しくできた小さな氷のかけらに囲まれた......その後、私は金色のドームのある大聖堂まで歩いて行き、すでに体が湯気を立てるほど温まった風呂から裸で上がり、金色の十字架に触れた。
